2026.03.13 — 環境省 循環型ビジネスモデル実証事業(福岡市)完了

プログラム
環境省 循環型ビジネスモデル実証事業(福岡市)完了
Value Wayは、環境省「令和7年度 地域の資源循環促進支援事業 循環型ビジネスモデル実証事業」を福岡市で完了しました。

事業概要
「Regenerative Coffee モデル In 福岡」 — コンビニ等からコーヒーかすを動脈物流で回収・乾燥・炭化し、土壌改良剤として活用。GHG排出量の算定・可視化を行い、消費者の意識行動変容を促す実証事業です。
循環モデル
コーヒーかす排出 → 回収・運搬 → 乾燥 → 炭化 → 農地活用 → 温室効果ガス削減量可視化
連携パートナー
- 福岡市 環境局循環型社会推進部計画課
- 九州旅客鉄道株式会社(JR九州グループ)
- 株式会社セブン-イレブン・ジャパン(福岡大名1丁目店 他9店舗)
- 株式会社エニキャリ — コーヒーかすの収集運搬
- 一般社団法人 Regenerative Coffee 協会 — コーヒーかすの乾燥・炭化委託
- 特定非営利活動法人 循環生活研究所 — バイオ炭の農地施用
実証の成果
環境効果
- コーヒーかすの廃棄量削減 93.6kg(当初目標60kgを大幅超過、排出店舗の3〜4日分に相当)
- コーヒーバリューチェーンでのGHG可視化を実現
- 廃棄した場合:+42 kgCO₂eq(焼却処理でCO₂が大気中へ)
- 資源循環した場合:-5.8 kgCO₂eq(バイオ炭として土壌中にCO₂を固定)
- 全国展開した場合の削減ポテンシャル:年間 -630,259,744 kgCO₂eq(約14万世帯分に相当)
社会効果
- コーヒーかす提供店舗にて消費者・事業者への意識調査を実施
- バイオ炭の資源循環の取り組みを知らない方が31名
- コーヒーかす資源循環の取り組みを全国推進した方が良いと回答した方は全員の39名
経済効果
- 廃棄物処理費用の削減:1,710円(@570円/30kg × 3)
- エニキャリ収集運搬の報酬:11,550円
- 副産物:木酢液 4.3kg、バイオ炭 3.3kg を製造
背景:日本のコーヒーかす問題
日本は世界第4位のコーヒー消費国。福岡市内でもコーヒーかすは1日261万杯分(約5.2t)出ていますが、そのうち80%以上は廃棄されています。福岡市は日本有数のコーヒー消費地であり、都道府県別のコーヒー消費量では全国2位の消費量です。
今後の展開
- コーヒーかすの法的位置づけの整理(現状は「ゴミ」扱い)
- 回収量の拡大と動脈物流の活用による広域展開
- カーボンクレジット創出や地域プロモーションなど複数の出口設計
- バイオ炭の土壌改良剤としての活用に加え、コンクリート代替材など新たな活用先の検証
環境省「令和7年度 地域の資源循環促進支援事業 循環型ビジネスモデル実証事業」採択事業